Canvas LMS:マスタリーパス(熟達の過程)の利用

マスタリーパスは受講者の成績によって課題や小テストの割り当てができる、「モジュール」の応用的な機能です。
マスタリーパス機能下では、課題や小テストなどの採点対象のコンテンツ作成時に次に出題するコンテンツの割り当て基準を設定すると、答案採点後に受講者へコンテンツが自動で割り当てられます。
(受講者側では、採点結果により自身に割り当てられたコンテンツのみ表示されます。)

通常のモジュール機能との違い
  • 習熟度別に課題や小テスト、教材を割り当てることができる
  • 受講者画面では、採点が完了するまで次のコンテンツ名が表示されない

なお、マスタリーパスに含めることができるコンテンツは以下のとおりです。

ソースコンテンツ
(最初に全員に出題する、マスタリーパスを設定するコンテンツ)
課題、課題ディスカッション、採点対象の小テスト
ソースコンテンツの成績によって割り当てるコンテンツ 課題、課題ディスカッション、採点対象の小テスト、採点対象のアンケート、ページ

ファイルや外部URL、練習小テスト、採点なしのアンケートなど、成績をつけられないコンテンツは直接マスタリーパスに含めることができません。 課題やページの説明欄にリンクを記載するかたちでご対応ください。

マスタリーパス(熟達の過程)の有効化

コースホームページにアクセスします。
コースナビゲーションから、「設定」をクリックします。

「コースの詳細情報」タブ内をスクロールします。

「熟達の過程」の「評価に基づいて、受講生の個々の学習の過程を有効にする」にチェックを入れ、「コースの詳細情報を更新」をクリックします。

「コースは正常に更新されました。」のメッセージが表示されます。

マスタリーパスを設定する前の準備

マスタリーパスを設定する前段階として、以下の設定が必要です。

  • モジュールの作成と使用するコンテンツの追加
  • 成績によって割り当てるコンテンツの「対象者」の変更

コースホームページにアクセスします。

ポイント

モジュールをホームページに設定していない場合は、コースナビゲーションの「モジュール」をクリックします。

モジュールの作成と使用するコンテンツの掲載

モジュールを作成し、「①ソースコンテンツ(全員に出題する課題や小テスト)」と「②成績によって割り当てるコンテンツ」を全てモジュールに追加します。
参考 Canvas LMS:モジュール・ホームページの編集(教材や課題の掲載)|モジュールに課題や小テストを追加する

成績によって割り当てるコンテンツの「対象者」の変更(ソースコンテンツの「対象者」の変更は不要です。)

成績によって割り当てるコンテンツの詳細画面を開きます。

「編集」をクリックします。

課題・課題ディスカッション・採点対象の小テスト・採点対象のアンケートの場合

編集画面の「対象者」を「熟達の過程」へ変更し、「保存して公開」(すでに公開している場合は「保存」)をクリックします。

「警告」ポップアップが表示されます。
「続行」をクリックします。

コンテンツの詳細画面で、「対象」が「熟達の過程」になったことを確認します。

ページの場合

編集画面で、「熟練の過程で許可」にチェックを入れ「保存して公開」(すでに公開している場合は「保存」)をクリックします。

全ての割り当て先のコンテンツで設定を変更します。

ポイント

ソースコンテンツの「対象者」の変更は不要です。

マスタリーパスの設定

コースホームページにアクセスします。

ポイント

モジュールをホームページに設定していない場合は、コースナビゲーションの「モジュール」をクリックします。

ソースコンテンツ(全員に出題する課題や小テスト)のコンテンツを管理から、「熟達の過程」をクリックします。

注意点

ソースコンテンツには、課題・課題ディスカッション・採点対象の小テストのみ指定可能です。

「熟達の過程」タブで、点数の範囲を指定します。

画像の場合、10点満点のうち、「10点~8点」「7点~5点」「4点~0点」という範囲指定になります。

ポイント
  • 条件範囲は3つから増減できません。
  • 点数の下限は0点から変更できません。

スコア範囲にアイテムを追加をクリックします。

「アイテムの追加」ポップアップが表示されます。
範囲に設定するコンテンツにチェックを入れ、「アイテムの追加」をクリックします。

注意点

「すべてのカテゴリ」からカテゴリを選択する場合は、カテゴリごとにコンテンツを追加してください。

ひとつの範囲に対して、複数のコンテンツを設定することも可能です。

セットを分割
またはの状態)
受講者側で提出するコンテンツを選択可能
セットを結合
ここをクリックしてセットを分割しますの状態)
受講者側は複数提出が必要

各コンテンツのオプションから課題の編集、別の範囲への移動、削除が可能です。

同じ範囲内のコンテンツを並び変える場合は、ドラッグ&ドロップで移動することができます。

画像の場合、以下のように課題が割り当てられます。

①10点満点の課題で10点~8点をとった場合 課題A
②10点満点の課題で7点~5点をとった場合 課題Bもしくは小テストC(受講者側でいずれかを選択)
③10点満点の課題で4点~0点をとった場合 ページDとアンケートE(ページDの確認とアンケートEの提出の両方が必要)

設定がすべて完了したら「保存して公開」(すでに公開している場合は「保存」)をクリックします。

結果と受講者に割り当てられたコンテンツの確認

ソースコンテンツ採点後に、受講者に割り当てられたコンテンツを確認することができます。

コースホームページにアクセスします。
ソースコンテンツをクリックします。

ポイント

モジュールをホームページに設定していない場合は、コースナビゲーションの「モジュール」をクリックします。

サイドバーで、「熟達の過程の内訳」が表示されます。
受講者数をクリックすると、詳細な内訳を確認することができます。

ポイント

画像の場合、受講者全4人中1人が「10~8」点を獲得した、という表記になります。
受講者全体の数には、受講者ビュー用のアカウントなども含まれているため、実際の履修者数とは異なる場合があります。

獲得者数が1人/受講者全体数が4人

受講者名をクリックすると、ソースコンテンツの成績や、割り当てられたコンテンツを確認することができます。